今回は、えんげき屋山口店の二人、村田真衣子・山根あずさにレポートを書いてもらいました!
[writer] 村田真衣子(むらた まいこ):えんげき屋山口店店員、劇団シバイヌ所属。役者の時は飾らない表現で、裏方ではまじめに仕事人。演劇のないタイミングはゆるりと過ごしている。
自分とはほとんど関わりのない人達の演劇を観るのは久しぶりで、とても楽しみだった。
えんげき屋店員でもある井上作の台本との相性はとてもよく、1人は淡々と、1人は感情に起伏があり、とても聞きやすい2人だった。
自分は予告動画を観てから観劇したのだが、なんとなーく話が膨らんでいく中で、いつあの「じゃあ叶えてあげるよ」的な展開が来るのか楽しみにしていた。
しかし、思ったより急だった。
何が自分の中でその展開がすっきりしなかったのか考えたところ、下心を持っていた女の子の淡々とした感じが展開に合っていなかったような気がした。
淡々としているのは個人的には好きだったのだが、何が起こっても声も態度も淡々とし過ぎていた。
そして、一番残念だったのが、終始顔が見えなかったこと!
テーブルに向かい合う2人は生活感があり、ほどよい距離感があって観やすかったものの、テーブルに向かい合っていたせいで常に横顔。しかも2人とも絶妙な髪の毛の長さで顔が全く見えない。
見たいところで見えないのは一番もどかしかった。
ともあれ。あの2人、後々どうなったんだろう、と少しだけ気になる終わり方だった。
なぎさんの作るおにぎりの味が、お互いの失恋の味にならないことを祈るばかりである。
(えんげき屋店員:村田 真衣子)v
[ writer] 山根あずさ(やまね あずさ):えんげき屋山口店店員、劇団シバイヌ所属。コミュ力のかたまり。だけどエネルギーすぐ切れる人。初めての演出作品に挑戦中。
ユニットぽけぽけ「例えばおにぎりのような二人のはなし」を観劇しました
面識はあるのに実はお芝居をちゃんと観たことがなかった2人。
何度か稽古をみていたので、どう仕上がったのか楽しみでした。
背伸びをしない2人が等身大でいまちょうどいい芝居。2人暮し日常が切り取られて、そこの居るような感じ。
あれこれ難しく考えずに素直に観れるお芝居でした。
そこに急にくる変化とリアル。
いつも思うのだけど井上ちゃんの脚本はなんだか「にくにくしい」です。(たぶん漢字変換したら肉々しい(笑)飾らずにストレートに届く言葉が無駄にココロを刺してくる。だけど、うぇ...。と思う暇もなくさらっと現実に戻っていく。
そのストレートさが飾らない2人と合っていたなと思います。
感情がこぼれてしまったなぎさんがソファに座ったあとにぬいぐるみをパンチしたあたり、心がギュッとなりました。
もっとたくさんおにぎりが出るかと思ってたけど、そんなにおにぎり登場せず。お弁当のおにぎりも1個だったから、少食か?! とか思ってしまいました(笑)
(えんげき屋山口店 山根あずさ)
下記 山根あずさ 脚本・演出作品▼
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